Austrian Airlines(AUA)はこのほど、自社機について機体の塗装や構造的な損傷を検査するため、年央から仏スタートアップのDonecle社が開発した、自律型ドローンによる検査を試していると発表した。このテストは年末まで実施される予定。
ドローンを利用することにより、検査スタッフの作業負荷が軽減されるだけでなく、従来4〜10時間かかっていた検査が2時間未満に短縮され、航空機の利用率が向上するとしている。
AUAは格納庫内で、特許取得済みのレーザー技術を駆使して、機体の外装検査を実施中。また、ドローンが撮影した高解像度の画像に基づいて、付属のソフトウェアが航空機の構造や塗装の損傷などを自動的に識別する。
現在、AirbusのA320機×36機を対象に検査しており、9月からはEmbraer機×17機でも実施する。AUAではこのドローンによる検査テクノロジーを他の航空会社に拡大させることを計画している。