Kuehne+Nagel(K+N)は9月23日、貨物輸送に伴うCO2(二酸化炭素)排出量を削減するため、新たにNet Zero Carbonプログラムを立ち上げたと発表した。
従来の自社のCO2排出量削減に加え、今後は航空会社/海運会社/陸運会社など顧客に、サプライチェーンにおけるCO2削減のためのソリューションを提供する。
新しいデジタルプラットフォームとビッグデータを活用して、CO2削減の観点から輸送ルートや輸送モードを最適化する。
2030年までにGHG(温室効果ガス)プロトコル スコープ3に基づいた、包括的なカーボンニュートラル化(排出されるCO2を別の手段で相殺すること)を目標とする。最初のステップとして、2020年からすべてのLCL貨物でカーボンニュートラルに対応する。
Net Zero Carbonプログラムは、CO2の検出/削減/相殺という3つのアクションを軸に展開される。K+Nではすでにミャンマーとニュージーランドで独自の環境プロジェクトを開始しており、大気中へのCO2排出を相殺するための多様な自然由来のCO2削減プロジェクトに投資している。こうした活動により同社が取得している排出権は、最も高い国際基準に準拠している。
たとえば、ビデオ会議を増して出張を減らすことなどにより、発生が避けられないK+NによるCO2(GHGスコープ1および2)の排出量を、2020年には完全に相殺するとしている。