全日本空輸(ANA)と豊田自動織機は、9月30日から10月11日までの約2週間、九州佐賀国際空港の制限区域で、トーイングトラクターの自動走行実証実験を行う。両社が9月24日共同発表した。
トーイングトラクターは空港や工場内、港湾等で、貨物を搭載したコンテナを牽引する車のこと。
両社はことし3月、佐賀空港内に車両の通行等を想定した専用空間を設けて、国内初の自動走行技術の検証を実施。今回は、国土交通省の求める実験車両・場所の要件を満たし、6月に実証実験実施者として選定されたことから制限区域での実証実験を行うもの。
航空機が駐機・走行し、航空機地上支援車両が往来するトーイングトラクターの実稼働エリアで、乗客の手荷物や航空貨物をコンテナへ搭載し、航空機まで搬送するルートを走行する実験を行う。
また、2020年1〜2月には中部国際空港で実証実験を実施する。佐賀空港での実験結果を基に改善を加え、航空機の離発着便数、車両の往来が多い条件下での実験を通じて自動走行技術を検証し、運用面での課題を抽出して、2020年中の実用化を目指す。
写真はことし3月のトーイングトラクターの自動走行テストの様子。
