全日本空輸(ANA)は、国内旅客定期便における昼間帯限定の“コンテナバリュー運賃”を4月1日搭載分から新設した。
国内旅客定期便の昼間帯のベリースペースを活用した航空コンテナ単位での輸送サービスに新たな運賃を設定するもの。時間帯別で国内航空貨物の運賃を設定するのは、日本のエアラインで初めてとなる。
コンテナ単位での運賃設定とすることで、トラック1台に満たない荷量も無駄なく輸送ができることや、普及している標準パレットがそのまま1つ納まるLD3コンテナ(写真)を使用してパレットのまま搭載するシームレスな輸送が行えることが特長。さらに、他社貨物との混載を行わないことで、輸送時の破損や紛失リスクの軽減を図る。
新サービスについてANAは、「昼間帯の空きスペースを活用することで年間約100万トンの貨物を追加で輸送することが可能になる。物流2024年問題の解決策として提供していく」としている。
同サービスは、羽田発着の新千歳・伊丹・福岡線から開始し、将来的には対象路線の拡大を目指す。