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IATA:24年のSAF生産量、19億リットルに
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IATA:24年のSAF生産量、19億リットルに

 IATA(国際航空運送協会)は、2024年のSAF(持続可能な航空燃料)の生産量が前年の3倍となる19億リットル(150万トン)に増加するとの見通しを発表した。これは、2024年の航空燃料需要の0.53%。

 各国政府はICAO(国際民間航空機関)を通じ、2030年までに国際航空のSAFによるCO2排出量5%を削減すると掲げている。これを達成するには、30年に利用可能とする再生可能燃料生産キャパシティの約27%をSAFとする必要があるが、現在SAFは全再生可能燃料の3%にとどまっている。

 IATAのWillie Walsh事務総長兼CEOは、「まだ道のりは長いが、指数関数的な増加の方向性が見え始めている」と述べたうえで、「SAFへの関心は高まっているが、具体的な計画は十分ではない。各国の政府は、航空会社が実際に必要な量のSAFを購入するための政策を実施する必要がある」とコメントしている。

 IATAでは、より多くの再生可能エネルギー施設の建設/原料サプライチェーンの強化/再生可能燃料の生産量をより多く航空に割り当てるためのインセンティブ/多様な原料や製造方法/原油プラントでの再生可能原料の共同処理の承認を加速させる-などあらゆる政策手段を組み合わせることで、十分な量のSAFを生産することは可能だとしている。

Last Updated : 2024/06/07