航空貨物運送協会(JAFA)は6月11日、都内ホテルで2024年度の定時総会を開催した。
役員改選では、会長(代表理事)に日本通運の杉山千尋・代表取締役副社長が選出されたほか、新理事にOCSの杉口宏・代表取締役社長、商船三井ロジスティクスの桜田治・代表取締役社長、日新の珍田昌一・常務執行役員が選任され、新監事にケイヒン航空の佐々木基泰・代表取締役社長が選任された。
また、岡本宏行前会長(郵船ロジスティクス社長)は副会長(国際部会長)へ就任した。
総会後の記者会見で杉山新会長(写真)は、「海外では市場回復の兆しは見えてきたが、日本は若干取り残されている。日本発着貨物の力強い回復は、期待しつつもまだまだという状況が続いている。サプライチェーンや地政学リスクなどの変化に、より敏感に反応していくことが必要」と述べた。
続けて、「2024年問題、IATAが主導する集約型データ・プラットフォーム“one Record”、SAFを活用したCO2排出削減などへの対応が具体的に動き出す。また、成田空港の新整備構想への対応も航空フォワーダー事業にとっては大きな課題となってくる。引き続き、会員各社のご支援・協力、ならびに航空会社、関係業界との連携、関係当局からの指導などを受けながら円滑に協会活動をしていきたい」と語った。