全日本空輸（ANA）はこのほど、豊田自動織機と羽田空港で自動運転レベル4（完全無人運転）で貨物搬送の試験運転を実施したと発表した。

　豊田自動織機が開発中の自動運転トーイングトラクター（写真）は、これまで自動運転レベル3（一部運転者による適切な対応が必要）での実証実験を行ってきた。

　今回の試験運転では、多くの航空機や複数種の空港支援車両が混在する羽田空港において、自動運転トーイングトラクターが貨物コンテナを牽引した状態で、安全・スムーズに自動走行ができるかの検証や、駐機場・貨物上屋前でのオペレーション上の課題抽出などを行った。

　両社は、国土交通省航空局による航空イノベーション推進の一環として、グラハンの人手不足対応や、今後の空港業務の持続的な発展に向け、2025年中の無人搬送（レベル4）の実現を目指し、自動運転トーイングトラクターの実用化に向けた取り組みを進めていくとしている。