全日本空輸(ANA)と中部国際空港は、使用済みの航空貨物用プラスチックフィルムを回収し、中部空港で使用するプラスチック製品に再生することで、プラスチックを廃棄しない空港内資源循環型スキームを共同で構築したと、このほど発表した。
スキームの確立にあたっては、愛知県が立ち上げたエコ推進プロジェクトメンバーの大和エネルフ/三陽化学/愛知プラスチックス工業と協働を行った。
航空会社/空港会社/自治体が一体となって、資源の回収から再利用へつなげる初の取り組みとなる。
スキームの概要は、(1)ANAが貨物を梱包したプラスチックフィルムの付着物を除去し、回収する/(2)大和エネルフが空港から回収し、三陽化学へ搬入する/(3)三陽化学でペレットに再生する/(4)愛知プラスチックスはゴミ袋へ再生化する/(5)中部空港がゴミ袋を購入し、ターミナルビル内でのゴミ箱へ設置する、という流れとなる。
これにより、年間約20トンのプラスチックゴミが廃棄されることなく、またその一部が空港内で循環することとなる。