Korean Air(KAL)は、Asiana Airlines(AAR)の貨物事業に関する売却基本合意書をAir Incheon(AIH)と締結したと、このほど発表した。売却額は4700億ウォン(約517億円)。
KALはAARの買収を進めていたが、EU当局からその実質的な承認条件として、AARの貨物事業部門の分離売却を求められていた経緯があり、ことし6月に優先交渉者としてAIHを選定していた。KALは、「貨物専用航空会社としてAIHがもつ取り引きの確実性、長期的な事業競争力の維持および発展可能性などを総合的に考慮し、基本合意を締結した」としている。
今後KALは、EU当局から買収者審査および最終合併承認審査、米国当局の審査を受けたのち、AARが発行する1兆5000億ウォン(約1650億円)の新株引き受け契約取り引きを通じて、買収の最終手続きに入る。