全日本空輸(ANA)はこのほど、物流システムを構築・運営する企業のトランコムと連携し、国内10空港と全国の陸路をつなぎ、集荷から納品まで空陸一貫の輸送サービス「空飛ぶパレット」の提供を開始した。物流2024年問題対策の選択肢として提供するもの。
このサービスは、ANAの国内旅客定期便における昼間帯限定のベリースペースを有効活用した航空コンテナ単位での輸送と、トランコムが提供するトラックの空車情報と荷主をつなぐ求貨求車サービスとを組み合わせたもの。
トランコムが手配した車両で集荷・空港搬入および空港搬出・納品を行い、ANAが空路輸送を行う。集荷から納品までパレット単位の料金(エリアごと)が設定されているため、トラック1台に満たない少量でも輸送が可能となる。
両社は、「最短で当日中に納品できる空陸一貫のワンストップな輸送を提供することで、持続可能な社会の実現に向けた最適な輸送サービスの構築を図るとともに社会課題の解決を目指していく」とコメントしている。