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NXHD:航空混載仕立て自動化の実証実験
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NXHD:航空混載仕立て自動化の実証実験

 Nippon Expressホールディングス(NXHD)はこのほど、AI・量子技術活用のスタートアップ企業グルーヴノーツと、航空貨物の混載仕立て業務の自動化に向けた実証実験を開始したと発表した。

 この取り組みでは混載仕立て業務について、自動化することで効率性や正確性の向上をめざすもの。

 現在、物流業界を通じた人手不足が深刻化する中で、航空混載の仕立て業務にも自動化による効率化が求められている。しかし航空混載の仕立ては、複数顧客の貨物を仕向地別に組み合わせ、航空機に搭載できるよう調整を行い、パレットやコンテナなどの輸送単位にまとめて出荷するといった一連の業務にあたり、貨物のサイズや特性、到着期日など様々な条件を考慮する必要があることから高度な知識と経験、状況に応じた判断が強く求められることから、これまで自動化が難しい領域とされてきた。

 そこで今回NXHDは、複合的な“組み合わせ”や“数理”最適化に強みをもつグルーヴノーツのクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」を活用して、航空混載の仕立て業務自動化の実現をめざすもの。

 すでにことし5月から、レーンと貨物種別を限定した上で、業務プロセスを整理しサンプルデータによる最適化技術を活用した混載仕立てに関する検証を開始していた。今後はこの検証結果をもとに、航空拠点での導入・実用化に向けた制約条件などを確認し、特定路線だけではなく取り扱い航路全体での運用を検討していく。

 NXHDは、「導入効果として航空混載仕立て業務に関わる時間を2025年中に5%削減、その後5年で25%削減することを目標にしている。将来的にはNXグループ内で水平展開を行い、船舶/鉄道/トラック輸送といった様々な輸送モードで活用し、グループ全体の物流効率化に貢献することをめざす」としている。

Last Updated : 2024/10/04