Lufthansa Cargo （LCAG）は、中国本土における航空貨物事業の強化に向け、上海空港管理局／中国国際貨運航空（Air China Cargo、CAO）／中国郵政集団傘下で国際スピード郵便などを取り扱うChina Postal Express & Logisticsの3社とそれぞれMoU（基本合意）を結んだと、このほど発表した。

　上海航空局とは、革新的なソリューションと専門知識の共有を通じ、重点分野での協力を発展させることで業務効率を高め、顧客ニーズへの対応を向上させる。

　CAOとは、両社のパートナーシップを次のレベルに引き上げ、中国〜ドイツ間の輸送力強化をする。また、China Postal Express & Logisticsとは、共同イノベーションと開発のほか、キャパシティと輸送力の提供、決済効率の向上、デジタル化、グローバルでの協力体制や環境に対する持続可能性向上の取り組みを進めていく。

　さらに、今後も急成長が見込まれる中国のeコマースと越境貿易の高まりは、航空貨物業界にさらなる成長の機会をもたらすとして、3社との提携を強化していく。

　LCAGは、1990年代後半に中国市場に参入し、97年に上海〜Frankfurt間の貨物サービスを開設以来、貨物便の乗り入れを拡大してきた。また、99年には上海空港グループと上海浦東国際空港貨物ターミナル（PACTL）を設立し上屋業務から通関、混載、搭降載業務まで航空貨物関連サービス全般を手がけてきた。