Korean Air(KAL)は、Asiana Airlines(AAR)の買収・統合について、欧州連合(EU)がAAR貨物機事業部門の売却先としてAir Incheon(AIH)が適切だとして、KALとAARの合併を最終承認したと、このほど発表した。
EU当局から買収条件として、(1)AAR貨物機事業部門の分離売却、(2)旅客部門における両社の重複4路線(仁川発:Paris線/Rome線/Barcelona線/Frankfurt線)への新規航空会社(旅客レメディ・テイカー)の参入支援が挙げられていた。
旅客部門で重複する4路線への旅客レメディ・テイカーには、韓国籍LCCのT’way Airlinesが指定され、ことし下半期から順次、該当路線に参入できるよう支援が行われている。
貨物事業の分離売却については、ことし6月に優先交渉者としてAIHを選定しており、「貨物専用航空会社としてAIHが持つ取り引きの確実性、長期的な事業競争力の維持および発展可能性などを総合的に考慮した」とし、8月に基本合意書を締結していた。KALは、米国司法省にこの結果を提出し、ことし中に買収手続きを完了する予定としている。