DHL Global Forwarding(DHL GF)は、マレーシアKuala Lumpur空港の自由貿易区域内に2温度帯に対応した認証コールドチェーン施設(写真)を開設した。
新施設は総面積が3530m2で、15〜25℃と2〜8℃の2温度帯に対応した冷蔵室を設けており、最大105枚のEUパレット(1200mm×800mm×144mm)を収容でき、リアルタイムの保管温度監視が可能となっている。また、24時間365日のCCTV監視とアクセス制限を備えた高セキュリティ保管エリアを備える。そのほか、専任通関業務に加え、クロスドッキング、LD3コンテナ積載サービスなどの付加価値サービスを提供していく。
DHLによると、同社はKuala Lumpur空港で唯一、集荷からターミナル到着・配送までを冷蔵トラックによって輸送するフォワーダーとなり、新拠点の活用によって輸送全工程でのコールドチェーン維持が保証され、第3者による取り扱いを最小化することで、ターンアラウンドタイムを従来より短縮できるとした。また、貨物セキュリティの強化とGDP(適正流通基準)への準拠も実現するとしている。
