DHLは8月15日、テクノロジー企業のWartsila（バルチラ）社と共同で、オランダ東部Kampen市にあるWartsilaの中央物流センターおいてFetch Robotics社の移動ロボット（＝写真）を活用した実証実験に成功したと発表した。

　Wartsilaは船舶およびエネルギー関連機器メーカーで、DHLはパートナーとして同物流センターを運営し、製品の保守部品の受注から顧客配送まで物流を担っている。

　実験で使用した移動ロボットは、2地点間の資材運搬を支援するためのもの。複雑なプログラミングが必要なく、短時間で庫内作業フローの設定および変更が可能で、現場スタッフはタッチ画面から、ロボットを操作することができる。

　この自律型移動ロボットは最大78kgまで積載可能に設計されており、時速7.2kmで走行する。連続稼働時間は9時間で、自律的に充電器まで移動する。

　また、自らの位置や周囲の状況を認識し、移動障害物と静止障害物を区別して回避する機能があるため、人間の周辺でも安全に稼働することができる。