NAX JAPAN:新生成田市場の新拠点が稼働開始
NAX JAPANは11月1日、成田市公設地方卸売市場(新生成田市場)に事務所、倉庫を含む新拠点を稼働開始し、開所式を行った。
新施設は面積が4974m2(事務所部分を含む)で、このうち保税蔵置場が3758m2を占める。また、約1700m2の常温倉庫と、冷蔵庫(0〜10℃)・冷凍庫(-30℃)を合わせた計1700m2の温度管理施設を完備している。
新生成田市場は、空港から約10km離れ、老朽化が進んでいた成田市公設地方卸売市場を、成田空港近隣地(成田市天神峰80-1)に移転・整備したもので、来年1月に開業する。
同市場は広さが東京ドーム2つ分の約9万2700m2で、全国の卸売市場で初めて検疫などの手続きを完結できる施設を整備。輸出証明書の発行や検疫、爆発物検査をワンストップで実施できるようになる。
NAX JAPANでは2014年から成田市場を農林水産物の輸出拠点とするための調査研究を行うプロジェクト「成田市場輸出拠点化推進協議会」の一員となって同市場の開発に関与してきた。18年には新生成田市場への出店を決定し、拠点開設に向けて準備を進めてきたが、同市場の来年1月の開業に先駆けて約5000m2の新拠点を設けたもの。
同社の川崎宏代表取締役社長は冒頭の挨拶で、「新生成田市場で新しいチャレンジができることを嬉しく思うと同時に、責任の重さも感じている。目標を高く掲げてまい進していく」と語った。
また開所式後には、航空貨物の空港間輸送を行う平野ロジスティクスの運行車両で、NAX JAPANのロゴのラッピングを施したトラック(以下、看板車)が披露された。
看板車は96インチULD対応のフルエアサスペンション10トン車で、オートフロアを装備しており、コンテナやパレットなどの航空貨物の積み込みが容易にできるため、荷役作業効率が大幅に向上する。 また、空調システムを装備しており、温度管理が必要な貨物輸送にも対応できる。
写真左は同開所式で挨拶するNAX JAPAN・川崎宏社長、右は看板車を背に出席者全員での記念撮影。
