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IATA:9月の国際航空貨物のCTKは19年同月比9.1%増

 IATA(国際航空運送協会)が11月3日に発表した2021年9月の航空貨物の輸送実績は、CTK(有償トンキロ)が2019年9月比で9.1%増となっている。

 IATAでは2021年9月の輸送実績をコロナ以前の需要パターンである2019年9月と比較している。

 地域別CTKはラテンアメリカの15.7%減、アジア太平洋の0.2%減を除いて、他の地域はすべてプラスとなっており、とくに主要市場の北米が22.6%増、中東が17.6%増と需要の回復ぶりが顕著だ。

 また、新型コロナの影響による国際旅客便のベリーキャパ減で、供給キャパの指標であるACTK(有効トンキロ)は19年9月と比べ8.9%減となっている。需要はコロナ以前を上回っているが、供給が回復しない状況が続いていることが分かる。

 また、海上コンテナ輸送の需給逼迫に伴う運賃高騰で、コロナ以前は海上輸送の12.5倍だった航空貨物の平均移動価格が、21年9月には3倍にまで縮小しており、航空輸送の運賃競争力は向上している。

 IATAのWillie Walsh事務総長兼CEOは、「サプライチェーンの混雑・混乱で製造業は迅速な輸送を求めており、航空輸送に有利な状況が続いている。しかし、航空輸送は厳しいキャパの制約により、需要への対応力が制限され続けている。コロナ禍からの景気回復のためには、各国政府がグローバルなサプライチェーンへの圧力緩和に向けて、行動する必要がある」とコメントしている。

 21年9月のCTKとACTK、CLF(ロードファクター)の伸び率、およびCLFは表のとおり(2019年9月比、▲はマイナス)。

Last Updated : 2021/11/05
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