航空貨物運送協会（JAFA）は6月10日、都内ホテルで2025年度・定時総会を開催した。

　役員改選では、副会長に近鉄エクスプレスの山中哲也専務執行役員と郵船ロジスティクスの原秀則社長の両名、常務理事に村上正弘氏、新理事にサンキュウエアロジスティクスの岡田浩治社長、西濃運輸の鈴石健次郎執行役員、ロジスティードエクスプレスの名取一茂社長の計6名が新任選出された。

　総会後の記者会見で杉山千尋会長（日本通運副社長、写真）は、「年明け以降、米国政府の関税施策、またそれに対する各国の対抗処置といった輸出入動向や、荷主企業の生産拠点・調達先の見直し配置などの大きな動きが発生している」とし、続けて、「ただし、直近4月の輸出取り扱いは対前年比で3.9％増、うち米国向けが5.5％増となっており、懸念されている状況は見受けられない。引き続き、先行きを見通すことは難しいが、主要各国の動向や航空貨物輸送の主要といえる自動車・半導体等産業情勢に注意深く目を配る必要がある」と強調した。