>航空貨物最新ニュース
DHL:Barcelona空港に新国際ハブを開設
DHL Expressは、スペインBarcelona空港に新たな国際ハブを開設したと、このほど発表した。
新施設は、Barcelona-El Prat空港に同社が8000万ユーロ(約139億円)を投じて開設したもので、敷地面積が2万9000m2。敷地内には1万m2の倉庫スペースと3000m2のオフィススペースがあり、欧州/米国/北アフリカをそれぞれ結ぶ国際航空路線の接続拠点として設計されている。
新拠点では、従来施設と比較して7倍となる1時間当たり2万点以上の貨物処理能力があり、また、税関検査機能を備え、航空輸送において最高水準のセキュリティを提供する最先端X線検査システムを導入することで貨物の監視能力を強化している。
庫内には、22ヵ所の航空コンテナ搭載場、9ヵ所の荷下ろし場、24ヵ所のトラックバースを備えている。さらに、太陽光発電設備、配送用車両や航空機支援機器用の電気充電器を37基導入しているほか、施設内の日常エネルギー消費を制御・管理する自動プログラミングやLED照明が整備され、環境に配慮した設計が施されている。
DHL Expressは、Barcelona空港から毎日10便の貨物便を運航するほか、さらに2便の新規ネットワーク便の導入と商業便によって、大陸間接続を強化するとしている。今後は、スペインのバスク地方でも、DHLにとって欧州で2番目に大きい航空貨物施設を2027年に稼働する予定としており、欧州におけるさらなる事業拡大を計画している。
Last Updated : 2025/09/19
[AD]