International Airlines Group（IAG）はこのほど、Globaliaとの間で同社傘下のAir Europaの買収契約を撤回し、買収に替わる協調を模索することで合意したと発表した。

　IAGは傘下のIberia（IBE）とのシナジー効果を目的に、同じくスペインを拠点とするAir Europaの買収を決めた。

　IAGとGlobaliaは19年11月に約10億ユーロ（約1280億円）を全額現金で支払う条件で買収に合意、これを21年1月に5億ユーロ（約640億円）に減額するとともに、IBEが6年間で支払う契約に修正していた。

　IAGでは、マーケット状況／新型コロナの影響／資本の健全性の維持などを考慮して買収を撤回するとしている。

　これによりIAGは4000万ユーロ（約51億円）の違約金に加えて、3500万ユーロ（約45億円）をGlobaliaに支払う。

　ただし、将来新たな合意に至った場合は、その契約からこの金額分を差し引くことや、買収に関連した訴訟を起こさないことに合意している。